上の写真は国宝・彦根城の写真。
大阪から新快速に乗って、やってきたるは彦根市です。
彦根市といえば、やはり国宝に指定されている彦根城ですね。
ちなみになぜ数多い城が有るなか、この彦根城、姫路城、松本城、犬山城は国宝に、弘前城、丸岡城、松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城が重要文化財に指定されています。というのもこれら12城は現存天守といって、築城当時の技術で天守閣が保持されづけているからに他なりません。これら12城は江戸幕府の一国一城令、明治期の城取り壊し、大東亜戦争の戦火などなどによる危機を400年乗り越えてきた城となっており、非常に貴重なのです。むろんこの12城以外の城の価値を否定するわけではありませんが、12城以外の城は奇禍に合った悲運を経験し、近代以後の技術で復元された城ということですね。
参考までに、大東亜戦争末期以後に焼け落ちた戦前の旧国宝には松前城、水戸城、大垣城、名古屋城、和歌山城、岡山城、福山城、広島城も加わっていました。大東亜戦争は米国側の文化財保護のストッパーが一定程度働いたこともあって京都や奈良の被害は軽微だったのですが、地方都市のシンボル的現存天守の国宝の城たちは被災するなど、文化財消失の戦争でもあったのです。
ちなみにが、とんでもなく長くなってしまいましたが、先を続けます。
上の写真は国宝・彦根城界隈の堀の写真。
彦根城は綺麗に整備されていました。城には堀がつきものですね。
上の写真は彦根城の玄宮園写真。
彦根城には特別史跡の大名庭園も保持されています。楽々園と玄宮園です。玄宮園は写真にも示す通り、池との調和が著しい美しさを誇っています。
上の写真は井伊直弼像の写真。
彦根城といえば、徳川四天王の井伊氏。その井伊氏の中で良くも悪くももっとも有名なのが井伊直弼でしょう。「安政の大獄」と「桜田門外の変」と中学生でも知っている超有名事件2つの主役級です。直弼の外交判断は決して間違ってはいなかったにも関わらず、現在に至るまで悪役扱いされることが多いようです。やはり「安政の大獄」による影響でしょうし、明治以降の教育によるものでしょうか。
あと写真はありませんが、彦根市ではニシンそばを食べました。私は元来そば嫌いで、うどん一筋なのですが、このときばかりはそばを食べました。ニシンはおいしゅうございました。
■地図と行き方
JR琵琶湖線の彦根駅で下車後、徒歩15分ほどで彦根城です。彦根駅には新快速が停車するため便利です。大阪京都方面からはそのまま新快速で行くのが安くて簡単ですし、近畿以外の地域からは米原まで新幹線などで移動後、在来線の新快速に乗れば数分で到着します。