加茂町、現在の木津川市の海住山寺訪問記である。
上の写真は海住山寺の山門の写真。
前回の恭仁京の記事で紹介した恭仁京訪問を終えたら、徒歩圏内にある海住山寺を目指すのがセオリーというものだろう。
海住山寺は真言宗寺院で創建は奈良時代にまでさかのぼる由緒正しき寺院で、国宝重要文化財を多数所有する見所満載のお寺となっている。
上の写真は海住山寺の五重塔の写真。
多数の文化財であふれかえる海住山寺にあって、国宝は五重塔、およびその中にある五重塔初層内陣扉絵だけである。
鎌倉時代創建の五重塔は予想よりも小振りだったが美しさでは薬師寺の凍れる音楽に匹敵する見事さを誇っている。
本堂内の平安時代や鎌倉時代の仏像も見どころだ。特に象の像には関心を持った。重要文化財が大多数を占めている。
またこの海住山寺は境内に各種のお地蔵さんが揃いに揃っているのも興味深い。特に妙に違和感があるようで調和している茄子には目を見張るばかり。
上の写真は海住山寺への道のりから加茂町を望む写真。
海住山寺は山の中腹にあるため、舗装された道ながらも辿り着くまで多少疲れるが、その分美しい眺めを堪能することができる。 (訪問した時はにわか雨が降ってきたために難儀した)
■地図と行き方
大阪方面からは大阪駅や天王寺駅などからJR大和路線の終点・加茂駅で下車。(京都方面からはJR奈良線・木津駅で、大和路線に乗り換え)
海住山寺は加茂駅からは30分以上かかる距離にはあるが、途中に恭仁京跡もあるので、風情を十二分に堪能するためにも、歩いて訪れたいところだ。
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