長崎市の孔子廟は1893年に在日華僑と当時の清国政府によって建てられました。
日清戦争の一年前というのが不思議な気分にもさせられます。その後荒廃しつつも華僑たちによって現在にいたるまで整備されてきているようです。
上の写真は「長崎市孔子廟の入口」の写真
上の写真は「長崎市孔子廟」の写真
上の写真は「長崎市孔子廟の本堂の本尊?孔子像」の写真
上の写真は「長崎市孔子廟の麒麟像」の写真
麒麟の像。木札を転記すると、以下のような感じです。
聖人が世に出ると現れるといわれる中國古来よりの想像上の瑞獣(※)で、草木をふみつけたり生のものを食したり しないといわれる仁の心の厚い動物
向かって右を麒(QI)(雄)、左を麟(LIN)(雌)といいます。
以下はアイナットの勝手な注釈
※瑞獣という日本語があるのか疑問だったが、ググると「古代中国でこの世の動物達の長だと考えられた特別な4つの霊獣に代表される、瑞兆として姿を現すとされる何らかの特異な特徴を持つ動物のこと。」ということらしい。
なお、奥には中国歴代博物館もあり、北京故宮博物院提供という文物が展示されてありました。私が観た時は清時代のものが中心で、とりたてて好みのものが展示されていなかったのが多少残念ではありました。 (台北の故宮博物院を知っているからもありますが、個人的な好みとしては古代の展示品が観たいのです。それこそ孔子の生きた春秋戦国時代のものとか)
ちなみにこのときは民主党政権の最低愛悪とも言える外交の成果(東支那海を友愛の海と言ったり、その結果生じた尖閣諸島周辺への領土侵犯事件、そして隠蔽問題)が最大限に引き出されていた時期で、日中関係が最悪の時期でした。そのせいなのかは不明ですが観光客はほとんどいませんでした。
行き方は長崎市路面電車「大浦天主堂下」電停で降りて徒歩5分です。