今回は紫香楽宮跡編。
上の写真は紫香楽宮・甲賀寺跡の写真
紫香楽宮は聖武天皇が遷都を繰り返した時代の都の一つに数えられる。すなはち平城京、難波宮、恭仁京も交えて頻繁に首都が移動していた時期の都である。
紫香楽宮で有名なのはなんと言っても奈良の大仏であろう。結局平城京の東大寺で作られた大仏は、この紫香楽宮で発願され、骨組まで作られていたのである。
時代の流れがわずかに違っていれば、現在の東大寺の大仏は、このタヌキで有名な信楽の地(甲賀寺)にあり続けたかもしれないと思うと感慨深いではないか。
上の写真は紫香楽宮跡の案内板の写真
上記写真の案内板を転載すると次の通りです。
ここは、天平の昔、聖武天皇が造営された紫香楽宮の遺跡で、国の史跡として指定を受けている地域です。
人々は、このあたりの丘陵一帯を内裏野と呼ぶ声域として、その保存に務めてきました。
青い空、白い雲、こずえをわたる風の音、千年の歴史を偲ぶ貴重な環境です。
その他の写真を下に掲げておく。
上の写真は紫香楽宮・甲賀寺金堂跡の写真
上の写真は紫香楽宮・甲賀寺中門跡の写真
上の写真を見ても分かるとおり、調査中のブルーシートが所々にかかっていた。
ところで写真を見ると明々白々だと思うが、実はこの史跡・紫香楽宮跡を訪問したのは夜の暗闇だった。
はっきり行って真っ暗の最中、訪問するような場所ではない。丘陵の林の中のため、正直言って夜の山の中の神社同様に不気味な事この上ないのだ。
文字板の文字も全く見えないので、写真を撮って読む始末。
そして夜という条件もあり、結局は紫香楽宮の本当の跡地と言われる宮町遺跡には行くことが出来なかった。
やはり昼間に来るのが正しい選択と言えるだろう。(そもそも史跡に真夜中に訪問するのは怪しすぎる。事件でもあったら危険すぎる)
■地図と行き方
信楽高原鐵道信楽線の紫香楽宮跡から徒歩15分ほど。
(信楽高原鐵道信楽線はJR草津線の貴生川駅で乗り換えることが出来る)